今回はクチュールのメゾンの仕事の進め方・・・
UNGARO氏に雇われて
入社後 2ヶ月半が経ち初めてのHAUT-COUTUREのショウが終わった
全ての服が、僕のデザイン画で出来上がった
信じられないとしか 言いようがない
UNGARO氏が、50日前に選んだデッサンだ
それがアトリエにまわり、ウンガロ氏が何回も仮縫いをした服だ
その夜は嬉しすぎて飲むしかない・・・
翌日 朝08H30に会社に着きコーヒーを飲んでいると
ウンガロ氏にスタジオに来いと呼ばれ
(オーナーなのに本当に毎日朝早くから来ている)
早々に昨日のDEFILE(ショー)の評価を見せてくれた
フランスの新聞、アメリカの新聞WWDも良い評価だ
満足か?と聞かれ、OUI MONSIEURと・・・
PRET-A-PORTEのアタックだ、と ウンガロ氏が
コレクションの回想などしてる暇はない
クチュールのショウを見たお客さん達は、翌日からUNGARO社のクチュールサロンに来てクチュール担当の人と商談・打合せをしてオーダーを頂くのです
この頃で、クチュールの御客さんは世界中で2000人
これらは全て、社内で作られ、海外のどこにでも納品に行きます
担当の女性も良いところの家柄 大体は DE が付く名前だ
他のプレタポルテだけの会社は、パリコレが終わると工場への発注準備かな
・・・で、バカンス?
まあ、ランクが違いますから はい
UNGARO社内のスタジオには特注していた生地が届き初め
他の生地屋さん達が、新しい生地を持って次から次とやって来ます
(小さいメゾンには来てくれません)
ウンガロ氏が、それらの中からどんどん選んでいく
生地の見本市(1er VISION)なんか、10年以上行かなかったな
さて、ウンガロ氏はスタジオ内で、毎日シーチングで仮縫い
長い廊下に並んでいる200ぐらいのTOILE(シーチング)から、その時気にいった型を選び、それをモデルに着せて作り直し、作り込みをしていく
シーチングでゼロから作成する時もある
僕は、デザイン画をどんどん描かないと
テーマなどをくれる訳では無いので
自分でテーマか何かを探しどんどんデザイン画を描く
200型必要なら、3倍の絵を描けと言われている
アイデア描き留め
ウンガロ氏のデッサン
仕事の進み方は以下
① デザイン画を描く
② ウンガロ氏と自分の描いた絵型を選びイタリアの工場に渡す
イタリアの工場スタッフと
③ 社内でもいくつかのシーチングサンプルを作成
社内には常に3人の専属モデルが居る
専属モデル達
カタリナ ポーランド人
ユタ スエーデン人
④ その間に絵型で組み合わせを作成(ジャケット +インナー+パンツ etc)
⑤ それぞれの服の組み合わせに生地を当て込む
選ばれた生地
ローブの色選び
⑥ 全て、カラーデッサンを描く
⑦ そのスタイル画を見て、アクセサリー担当達が、靴担当が動く
⑧ イタリアから毎回150型のシーチングサンプルが来ると、ウンガロ氏が凄い速さで仮縫いをする 着丈 調整、デタイユ変更、襟と袖は必ず
⑨ 変更のあった物のアプリケーションを見直す
⑩ コレクション1週間前にイタリアから生地でのサンプル服が届く
⑪ 展示会での売り用の物をプラス
⑫ コレクションのアクセサリーなどが出来上がってくる
⑬ コレクションのモデルキャスティング
⑭ コレクションの音楽ができあがってくる
⑮ 服の組み合わせ、アクセサリーチェック
⑯ コレクション4日前からモデルフィッテイング
⑰ コレクションの順番やリスト作成
⑱ 前日の夜まで、アトリエではお直しを
ウースをかけて終了
全てが終わると、シャンパン・・・
と、言う感じで終了・・・
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