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執筆者の写真RYUZO NAKATA

RYUZO NAKATA HISTOIRE-16

今回は 社内のアトリエの事

アトリエは3つあります 何で?


1つは : アトリエフルー (柔らかい)と言ってシルクローブのアトリエ

2つ目は : アトリエタイユール (スーツ) と言う ジャケット系のアトリエ

3つ目は : パターンとトワル (シーチング) を専門に組むアトリエ


1

縫い子さん達はウンガロ氏が会社を作った時からの人がたくさん

60年代には メゾンの下で沢山の男達がナンパの為に

縫い子さん達の仕事が終わるのを待っていたそう

後日 あの白衣が良いのかと思った

なぜなら白衣の中は直接下着

頻繁に 何か見えた事があるので

でも 外部者は見えないしな・・・まあ いいか

さて

僕のデッサンからして 沢山のファンタジーが

アトリエで型が組まれ スタジオで生地が決まると

アトリエのシェフを呼んで説明が

シェフがアトリエに戻り ローブを作る担当を選び

シェフからの説明を聞いた後 数分間 デザイン画をじっと見て

頭の中に雰囲気を作り アタックするのだ 凄い

数回のフィッテイングから最後縫い上げるまで

仕上げなくてはならない


スタジオでの最終チェック・・・


特注の大きい物は 数人が担当になり

トワル→仮縫い→裁断→刺繍→仮縫い→芯などの選択→縫製

完成→

シェフ 飲んでばかり? 指示は完璧


コレクション前夜 担当していた物が出来上がれば

飲み始めて良いのです 手伝ったりも


綺麗だったっぽい・・・ね・・・

黙々と・・・

全てバイヤスカット 円形カット ハンドまつり縫い

ドラッペ物は中に色々な仕掛けがあるのです

こんなのが作れるから凄い

あはは 手伝いに・・・

色々と考えさせて 迷わせてあげた 大好きなフルーのアトリエチーム


2

まあ 硬い系で基本はスーツかな

シェフはデイオールから来た真面目な人

オートクチュールなら全てバイヤスカットのパンツスーツで

普通の倍以上の生地を使い 数百万円になるのです

若者も頑張れ・・・

僕の首からぶら下がっているポシェット この中にピンが入っている

これをアトリエから貰うと 7年働く(居る) と言うジンクスが

ちなみに僕は3つ貰いましたが 21年には届かず その前に辞めました

ウンガロ氏が翌年にリタイヤする事を知っていたから

黙々と・・・

ローダンゴット

モデルはリンダ フランスのw杯優勝の時のキーパーのバルテと結婚

その夏 サントロペで見たな


スーツのアトリエと言っても 普通では無い


3

僕のデッサンが渡り シーチングをひたすら組むアトリエだ

やっぱり トワリスト達も デッサンを数分見てから

シーチングを裁断して一気に行く

シーチングを組み終えるまでデッサンを見ないのだ

最期にちょっと見て デタイユの調整 凄い

デッサン通りじゃなくても 綺麗ならOK

4人居るけど 1人1日 3型は出来るから

膨大な数のトワルを組んで ウンガロ氏に渡し

それで ウンガロ氏はお仕事を・・・

この段階が一番高いのです


まあ・・・色々あります

僕が居た80年代は 本当にアトリエが素晴らしかった

皆んな良い性格 親切 丁寧 仕事は職人

どんな絵型を渡しても 何でも出来る

そんな人達が どんどん定年を迎え

僕が辞める2000 年には若い人にバトンタッチだけど

根気のある人も 技術がついていく人もなかなか居ない

今の若い人達 普通のパターンを引くのも ださ過ぎ

基本から違ってる 終わってる

残念







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